○ 操作手順
1. | ARCserve マネージャで[ジョブステータスマネージャ]画面を開く |
2. | [ジョブキュー]タブで[ステータス]列が[アクティブ]と表示されている行を右クリックする |
3. | [ジョブの停止]を選択する |
上記の方法でキャンセルできない場合、ARCserve のサービスを再起動する。
1. | ARCserve マネージャで[ジョブステータスマネージャ]画面を開く |
2. | [ジョブキュー]タブで[ステータス]列が[アクティブ]と表示されている行を右クリックする |
3. | [ジョブの停止]を選択する |
上記の方法でキャンセルできない場合、ARCserve のサービスを再起動する。
BrightStor ARCserve Backup で以下のようなエラーが出てバックアップに失敗する場合がある。
E3703 メディアを開けません (エラー=メディア比較エラー) |
また、メディアの消去やフォーマットを行おうとすると、同様に以下のようなメッセージが出て失敗することがある。
メディア比較エラーが発生しました。 |
この問題は、BrightStor ARCserve Backup で指定されたメディアと、読み取られたメディアが一致して以内場合に発生する。実際のメディアが指定されたメディアと異なる場合、消去もフォーマットも実行されない。メディアを手動で変更した後にインベントリ処理を行っていないと、BrightStor ARCserve Backup 内の情報がアップデートされず、この問題が発生する。メディアを手動で追加、取り出し、または移動した場合は、スロットのインベントリを実行するか、ライブラリマガジンを再マウントして、BrightStor ARCserve Backup 内の情報をアップデートする必要がある。
ライブラリバックアップドライブ使用環境では、以下の手順でスロットのインベントリを行う。
1. | テープエンジンが実行されていることを確認する | |
2. | BrightStor ARCserve Backup コンソールを開き、[デバイス管理]マネージャを開く | |
3. | [デバイス管理]でドライブを選択し、[インベントリ/オフラインスロット]ハイパーリンクをクリックする | |
4. | [インベントリ/オフラインスロット]ダイアログでインベントリ/オフラインを実行するスロットを選択する | |
※ | [Shift]キーや[Ctrl]キーを押しながらスロットをクリックするか、またはアイコンをドラッグすることで、複数のスロットが選択できる。 | |
5. | インベントリの方法を選択する | |
・ | クイックインベントリ: メディアの高速インベントリ。バーコードリーダオプションを選択している場合のみ使用できる | |
・ | 通常インベントリ: すべてのメディア情報をメディアから読み取り | |
・ | オフライン: スロット内のメディアをマウント解除 | |
6. | [OK]ボタンをクリックする |
ARCserve でアクティビティログが正常に表示されない場合、アクティビティログを再作成することで正常に表示させることができる場合がある。
1. | ARCserve のすべてのサービスおよび Alert Nortification Server サービスを停止する |
2. | アクティビティログファイルを移動もしくはリネームする |
3. | 手順 1. 停止したサービスを開始する |
サービス開始とともにログファイルも再作成される |
ARCserve Backup の既定のログファイルのパスは以下の通り。
・ | BrightStor ARCserve Backup v9/r11 for Windows |
C:¥Program Files¥CA¥BrightStor ARCserve Backup¥LOG¥BrightStor.log | |
・ | ARCserve 2000 |
C:¥Program Files¥ComputerAssociates¥ARCserve¥LOG¥ARCserve.log | |
・ | ARCserve IT 6.61 |
C:¥ARCSERVEIT¥LOG¥Arcserve.log | |
・ | ARCserve for Windows NT J6.5 |
C:¥ARCSERVE¥LOG¥ARCserve.log |
BrightStor ARCserve Backup 9 で、[ジョブステータス]マネージャの[ジョブ詳細]または[ジョブログ]タブが文字化けして日本語で正しく表示されない場合がある。
この現象は、Microsoft Internet Explorer のエンコード設定によって発生することがある。
以下の手順で Internet Explorer のエンコード設定を変更する。
1. | [ARCserve マネージャ]が実行されている場合は終了する |
2. | Internet Explorer を起動する |
3. | [表示]→[エンコード]を選択する |
4. | [自動選択]がチェックされている場合はチェックを外す |
※ この操作によりエンコード設定の[自動選択]が無効となる。 | |
5. | [ARCserve マネージャ]を起動し、[ジョブステータス]→[ジョブ詳細]または[ジョブログ]タブの表示を確認する |
【参照】 CA 技術情報 021011709
BrightStor ARCserve Backup でデータベース初期化した後、メディアに接続できなくなり、最終的にバックアップジョブが失敗する場合がある。
このとき、ログには以下のイベントが記録される。
W3825 指定されたメディアまたはブランクメディアが見つかりません。 |
ARCserve データベースを初期化すると、データベースからメディア情報が削除される。
データベース初期化実施時にはテープエンジンを停止する。初期化後にテープエンジンを手動で起動した段階でテープデバイスに対してインベントリ操作が発生するため、通常であればその際にメディア情報がデータベースに書き込まれる。ただしオートローダ、ライブラリ装置を使用している環境で「ライブラリのクイック初期化」オプションを有効にしている場合、テープエンジンを起動してもインベントリ操作が実行されないため、データベースにメディア情報が書き込まれない。
また、データベース初期化操作の手順を誤っていた場合にも、テープエンジン起動時にメディア情報が正常に書き込まれないことがある。
テープエンジンを再起動し、ライブラリ装置の手動インベントリを行う。
BrightStor ARCserve Backup 9/11.x にて、RPC サービス起動後に ARCserve マネージャを起動すると、以下のメッセージダイアログが表示される場合がある。
BrightStor ARCserve Backup サーバ管理
サーバー サーバー名 にて、ユーザー caroot の認証に失敗しました。(EC=-1) 以下の要件を確認してください。 1. ユーザ名とパスワードが正確に入力されている。 (NetWare には完全に識別されたユーザ名を使用してください (cn=admin.o=yourcompany)。) 2. BrightStor ARCserve Backup がマシンにインストールされており、実行中である。 3. マシン名が正確に入力されており、サーバが有効である。 4. マシン名と IP アドレスがホストファイルに存在する。コンピュータ名解決を使用して、 ネットワーク上のターゲットサーバにアクセス可能である。(サーバ名を使用した「ping」にて確認可能。) 問題解決の詳細については、認証に関するトラブルシューティングのヒントを参照してください。 |
このダイアログで[OK]ボタンをクリックすると[BrightStor ARCserve Backup ドメインセキュリティ]ダイアログが表示されるが、どのユーザーでログオンしようとしても再度上記メッセージダイアログが表示され、ログオンできない状況になる。
この現象は、以下のいずれかの状況下で発生する可能性がある。
・ | Windows のサービスコンソールから「CA Remote Procedure Call Server」サービスのみを再起動した |
・ | ARCserve のサービスが正常に起動していない |
・ | ARCserve のサービス開始の順序が正しくなかった |
この症状が発生した場合は ARCserve 関連サービスの再起動を行う。ARCserve 関連サービスを停止/開始させる必要がある場合には各サービスごとの停止/起動は行わず、ARCserve ディレクトリより「cstop」コマンドおよび「cstart」コマンドを利用した方が確実である。
ARCserve ディレクトリは通常、以下のパスとなる。
%Systemroot%¥..¥Program Files¥CA¥BrightStor ARCserve Backup
【参照】 CA 技術情報 021011513
ARCserve でバックアップジョブが開始されず、アクティビティログには以下のようなエラーまたは警告が記録される場合がある。
E6500 テープへのクライアント接続に失敗しました |
C3703 メディアを開けません(テープが見つかりません) |
ライブラリのセットアップで「ライブラリのクイック初期化」オプションが有効になっていると、Tape Engineサービス起動時にライブラリ装置内の各スロットに格納されているテープのテープ名をチェックせず、以前ARCserveデータベースが認識していたテープをそのまま使用する。この設定を有効にすることで、以下のメリット・デメリットがある。
〔メリット〕
テープエンジン起動の度に各テープを検索(テープ名の読み込み)しないため、テープの寿命を比較的伸ばすことができる。
→ テープを交換する周期を比較的長く設定できる
〔デメリット〕
テープの入れ替えを行ったときや、メディア不良等、テープライブラリ装置内の最新のテープ状態をチェックしないため、誤ったテープが挿入されている場合、バックアップ時に上記のエラーメッセージが表示され、バックアップが行われない場合がある。
→ バックアップ運用面で常に注意する必要がある
以上の点を考慮の上、オプションを有効、または無効それぞれの場合に応じた対処を行う。
・ | 「ライブラリクイックの初期化」を有効にする場合 |
テープ寿命を考慮して運用する場合は、「ライブラリのクイック初期化」を有効にする。ただしテープ入れ替えなどマガジンを排出・投入する場合は、必ず[ARCserve マネージャ]の[デバイス管理]画面より、[マウント]もしくは[インベントリ]操作を行う。この操作によって、ARCserve が現状のテープ情報(テープ名)を再認識する。 | |
・ | 「ライブラリクイックの初期化」を無効にする場合 |
テープの寿命より運用面の負担軽減を重視する場合は、「ライブラリのクイック初期化」オプションを無効にする。
なお、この設定にした場合、マガジンの再投入を行った後にマウント、もしくはインベントリの操作を行う必要がある。 |
「ライブラリクイックの初期化」オプションの有効/無効の設定を行うには、以下の手順を実施する。
1. | [スタート]→[プログラム]→[ARCserve]→[デバイス環境設定]を選択する |
2. | [デバイス環境設定]ダイアログの[デバイス環境設定へようこそ]画面で[次へ]ボタンをクリックする |
3. | [オプション]画面で[テープライブラリ]を選択し、[次へ]ボタンをクリックする |
4. | テープエンジンサービスの終了を求めるメッセージが表示されたら[はい]ボタンをクリックする |
5. | [デバイスの割り当て]画面で[次へ]ボタンをクリックする |
6. | [クリーニングテープの割り当て]画面で[次へ]ボタンをクリックする |
7. | [拡張設定]画面で[ライブラリのクイック初期化]オプションを有効/無効に設定し、[次へ]ボタンをクリックする |
8. | [サマリ]画面で[完了]ボタンをクリックする |
9. | [デバイス環境設定が完了しました。]画面で[終了]ボタンをクリックする |
10. | 確認画面が表示されたら[はい]ボタンをクリックする |
11. | [スタート]→[プログラム]→[ARCserve]→[サーバ管理]を選択する |
12. | [ARCserve サーバ管理]ダイアログで[テープエンジン]タブを選択する |
13. | [開始]ボタンをクリックする |
14. | ジョブエンジンサービスが稼働状態になったら[ARCserve サーバ管理]ダイアログを閉じる |
BrightStor ARCserve Backup v9 にて、デスクトップの[マネージャ]アイコン、またはスタートメニューから[ARCserve マネージャ]が起動できなくなる場合がある。この場合、アイコンを開いてもまったく反応がなくなる。
この症状は、前回 ARCserve マネージャを終了した際に、マネージャのプロセスを正常に終了できなかった場合に発生することがある。
この問題に対処するには、以下の手順で ARCserve マネージャのプロセスを強制終了する。
1. | 以下のいずれかの方法で[Windows タスクマネージャ]を開く | |
・ | タスクバーを右クリックし、[タスクマネージャ]を選択する | |
・ | [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押して[Windows のセキュリティ]画面を表示し、[タスクマネージャ]ボタンをクリックする | |
2. | [Windows タスクマネージャ]ダイアログで[プロセス]タブを開く | |
3. | プロセス一覧の中から「BrightStorMgr.exe」を選択し、右下の[プロセスの終了]ボタンをクリックする | |
4. | [Windows タスクマネージャ]を閉じる |
【参照】 CA 技術情報
ARCserve でバックアップまたはリストアジョブ実行中に、以下のアプリケーションエラーが発生する場合がある。
Windows ワトソン博士
asrunjob.exe で例外アクセス違反が発生しました。 |
Windows NT で、バックアップ対象としてフルパスがドライブ名を除き 260 バイト以上のファイルまたはフォルダが選択されており、かつ ARCserve データベースがバックアップ対象となっている場合に、上記エラーが発生する。
フルパス情報をドライブ名を除き 259 バイト以下に設定する。
フルパスとしてドライブ名を除き 260 バイト以上のファイルおよびフォルダがバックアップ対象になっている場合、ARCserveデータベースをバックアップ対象にしないようにジョブを設定する。
具体的には、[バックアップ]→[オプション]→[操作]タブで、[ARCserve データベースファイルをバックアップしない]のチェックをはずす。
上記設定でアプリケーションエラーに関しては回避できるが、ARCserveIT 6.61 およびARCserve 2000 でサポートされているパスの長さはコンピュータ名を含み最大 250 バイトまで(250 バイトを含む)となっている。また、コンピュータ名を除き 256 バイト以上のパスを持ったファイルは、OS のファイルシステム上でもサポートされていないので、対処方法(その1)を行い、コンピュータ名を含み 250 バイト以下のパス情報にすることを推奨している。
【参照】 CA 技術情報
ARCserve では、バックアップしたファイルの一覧を、以下の方法でテキストファイルに出力することができる。
1. | あらかじめレポートを出力したいメディアのマージを行い、メディア ID およびセッション名を確認しておく |
2. | ARCserve マネージャ画面から[クイックアクセス]→[レポートマネージャ]、もしくはメニューバーの[マネージャ]→[レポート]を開く |
3. | [セッションの詳細レポート]アイコンをクリックし、[ファイルに出力]を選択する |
4. | 手順 1. で確認したメディアまたはセッションを選択し、[OK]ボタンをクリックする |
リストアやコピージョブを実行する場合に、デスティネーションとして[Microsoft Windows Network]を展開し、ネットワーク上の共有リソースを指定し、ジョブを実行すると、以下のようなエラーメッセージが出力される場合がある。
・リストアジョブ実行時
W3402 ファイルを作成できません。 (ファイル=¥¥マシン名¥ファイルパス, エラー=BAD PATHNAME) |
・コピージョブ実行時
E3402 ファイルを作成できません。 (ファイル=¥¥マシン名¥ファイルパス, エラー=BAD PATHNAME) |
この現象は、ジョブ作成時のデスティネーションパスの設定に問題がある場合に発生する。
デスティネーションを指定する際、サーバーアイコン直下の共有フォルダを直接選択すると、自動選択されるデスティネーションパスの指定フォルダの末尾に「¥」が付与され、ジョブ実行時に該当ファイルのパスが確認できず、上記現象が発生する。
ただし、サーバーアイコン下の既定の共有ドライブ(C$、D$ 等)を展開して同フォルダを選択した場合はパス末尾に「¥」は付与されず、上記現象は発生しない。任意に作成した共有フォルダを作成した場合のみ、パス末尾に「¥」が付与される。
サーバーアイコン直下の共有フォルダを直接選択してジョブを実行する場合は、デスティネーションパス内の最後の「¥」を消してから実行する。
【参照】 CA 技術情報
ARCserve インストール後、ジョブエンジンが起動しなくなったり、またはジョブ実行時にジョブエンジンが停止する場合がある。
この場合、以下のいくつかの原因が考えられる。
1. | ライセンス登録が正常に完了していない |
ライセンス登録が正常に完了していない場合、トライアル製品とみなし、インストール後30日でジョブエンジンが停止される仕様になっている。トライアル期間が経過すると、ジョブエンジンは起動してもジョブ実行時に停止する。この場合、イベントログにライセンス仕様許諾の警告が記載される。 | |
この場合、製品を確認してライセンス登録を実行する。 | |
2. | ARCServe 2000 の場合、ジョブエンジン修正モジュールが適用されていない |
この場合、ジョブエンジン修正モジュールの適用を行う。 | |
なお、このモジュールは、最新の機能追加・修正モジュールにも含まれている。 | |
3. | その他 |
その他、ARCserve プログラムファイルの破損やインストールパス設定の問題、またはサービスのハードウェアプロファイル設定の問題などが原因の場合がある。 |
【参照】 CA 技術情報
ARCserve の[ジョブステータス]→[ジョブキュー]画面で実行中のジョブに対して[ジョブの停止]や[ジョブの削除]等の操作を行っても、操作を受け付けない場合がある。具体的には以下のような症状が確認されている。
・ | 「ファイルのバックアップ中・・・」等のメッセージがいつまでも表示されたままで何時間も経過し、テープドライブへのアクセスもない |
・ | [ジョブの停止]を実行すると「中止しています・・・」とメッセージは表示されるが、何時間経過してもジョブが停止されない |
・ | [ジョブの削除]を実行してもジョブが削除されない |
この場合、下記の方法でジョブを削除する必要がある。
1. | [ARCServe マネージャ]の[ジョブステータス]→[ジョブキュー]タブ内で、削除するジョブの「キュー ID」を確認しておく | ||
2. | [ARCServe マネージャ]を終了する | ||
3. | [ARCServe サーバ管理]コンソールを起動し、ジョブエンジンを停止する | ||
4. | エクスプローラを開き、 ¥ARCServe¥00000001.qsd ディレクトリ内の、手順 1. で確認した「キュー ID」と同じ番号の「0000000*.job」ファイルを削除する | ||
例) キュー ID が 3 の場合は「00000003.job」ファイルを削除する。 | |||
※ | 既定の ARCServe フォルダは以下の通り。 | ||
・ | ARCserve IT 6.61 の場合 | ||
… | C:¥ARCSERVEIT | ||
・ | BrightStor ARCserve 2000 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥ComputerAssociates¥ARCserve | ||
・ | BrightStor ARCserve Backup v9 および BrightStor ARCserve Backup r11 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥CA¥BrightStor ARCserve Backup | ||
5. | 手順 3. で停止したジョブエンジンを起動する | ||
6. | [ARCServeマネージャ]を起動し、[ジョブステータス]→[ジョブキュー]タブ内から、該当ジョブが削除されていることを確認する | ||
7. | ジョブの再作成を行う |
【参照】 CA 技術情報 021010607
ARCserve はバックアップおよびリストア実行時に、必要な情報(バックアップデータのテープへのポインタ情報など)を ARCserve のデータベースに書き込みを行う。この際、データベースに問題があったり、または ARCserve の動作が不安定であったりした場合に、以下のようなデータベース関連のエラーが発生することがある。
E4102 データベースを開けません |
E4107 ジョブレコードを更新できません |
この場合、データベースの初期化を行うことで症状の改善を図る。
ただし、データベースの初期化を実行することによって、リストアマネージャ内のセッション、およびデータベースマネージャ内のメディアレコードなどの情報が削除される。すべにバックアップを取ったメディアからリストアを実行する場合は、テープのテープのマージ処理を行い、セッション情報を復元させた上で実施する。
また、データベースの初期化を実行すると、メディアプール情報も初期化(削除)される。メディアプールを設定している場合は、データベース初期化後再度メディアプールを作成し、利用可のメディアの割り当てを行う必要がある。
ARCserve データベースの初期化は、以下の手順で行う。
1. | [ARCserve サーバ管理]コンソールを開く | ||
2. | [サマリ]タブで[停止]ボタンをクリックし、ARCserve Job Engine、ARCserve Tape Engine、ARCserve Database Engine サービスを停止する | ||
3. | エクスプローラから、ARCserve フォルダ配下の Database フォルダを展開する | ||
※ | 既定のインストールフォルダは以下の通り。 | ||
・ | ARCserve IT 6.61 の場合 | ||
… | C:¥ARCSERVEIT¥Database | ||
・ | BrightStor ARCserve 2000 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥ComputerAssociates¥ARCserve¥Database | ||
・ | BrightStor ARCserve Backup v9 および BrightStor ARCserve Backup r11 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥CA¥BrightStor ARCserve Backup¥Database | ||
4. | このフォルダ内の「r」で始まる名前のファイル(「r*.*」)を削除する | ||
※ | 既定で存在するファイルは以下の通り。 | ||
・ | RDM.CHK: チェックポイントイメージファイル | ||
・ | RDM.CHI: ログインジケータファイル変更 | ||
・ | RAAAAAA*.chg: ログファイル変更 | ||
5. | ARCserve の Temp フォルダ内にファイルが存在しないか確認し、存在する場合はすべてのファイルを削除する | ||
※ | 既定の Temp フォルダは以下の通り。 | ||
・ | ARCserve IT 6.61 の場合 | ||
… | C:¥ARCSERVEIT¥Temp | ||
・ | BrightStor ARCserve 2000 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥ComputerAssociates¥ARCserve¥Temp | ||
・ | BrightStor ARCserve Backup v9 および BrightStor ARCserve Backup r11 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥CA¥BrightStor ARCserve Backup¥Temp | ||
6. | 再度[ARCserve サーバ管理]コンソールの[サマリ]タブで[起動]ボタンをクリックし、手順 2. で停止したサービスを開始する | ||
7. | [データベースエンジン]タブを開く | ||
8. | [操作]メニューから[データベースの初期化]を選択する | ||
9. | [データベースの初期化]ダイアログで[すべてのデータベース]を選択し、[初期化]ボタンをクリックする | ||
※ | データベース初期化実行時には必ず ARCserve マネージャを終了させた状態で行う必要がある。 |
【参照】 CA 技術情報 021010314 / 021011876
ARCserve のサービスは通常複数存在する。これらのうち、必要なのは以下の3つのサービスである。
・ | ジョブエンジン(ARCserve Job Engine) |
・ | テープエンジン(ARCserve Tape Engine) |
・ | データベースエンジン(ARCserve Database Engine) |
上記のサービスについては、[ARCserve サーバ管理](または[BrightStor ARCserve Backup サーバ管理])コンソールでサービスの動作状況の確認や、開始・停止などの操作を行うことができる。上記以外のサービスが存在することもあるが、それらについては個別に Windows のサービスコンソールで操作を行う。
[ARCserve サーバ管理](または[BrightStor ARCserve Backup サーバ管理])コンソールは、以下の方法で開く
・ | ARCserve IT 6.61 の場合 | |
⇒ | [スタート]→[プログラム]→[ARCserveIT for Windows NT]→[ARCserveIT サーバ管理] | |
・ | BrightStor ARCserve 2000 の場合 | |
⇒ | [スタート]→[プログラム]→[ARCserve]→[ARCserve サーバ管理] | |
・ | BrightStor ARCserve Backup v9 および BrightStor ARCserve Backup r11 の場合 | |
⇒ | [スタート]→[プログラム]→[Computer Associates]→[BrightStor]→[ARCserve Backup]→[サーバ管理] |
[ARCserve サーバ管理]コンソールには以下のタブが存在する
・ | [サマリ]: 3つのエンジンすべての稼働状況の概要確認、開始・停止操作を行う |
・ | [ジョブエンジン]: ジョブの状況確認、サービス操作を行う |
・ | [テープエンジン]: テープエンジンジョブの状況確認、サービス操作を行う |
・ | [データベースエンジン]: データベースエンジンの稼働状況の詳細確認、サービスおよびデータベース操作を行う |
ARCserve では、バックアップ実行時にセッション内でバックアップしたファイルおよびディレクトリの情報は、データベースに保管される。これらの情報はリストア時に使用されるが、情報量が多いために放置しておくとデータベースが肥大化し、ディスク領域を圧迫する場合がある。
データベース廃棄処理を行うことによってこれらの情報を削除し、容量の拡大を防ぐことができる。ARCserve のセットアップ時には既定でデータベース廃棄機能が有効になっており、毎日 0:00 開始のデータベース廃棄ジョブが作成される。[ジョブステータス]画面の[ジョブキュー]タブでジョブの設定状況を確認することができる。
このデータベース廃棄ジョブを誤って削除してしまった場合や、ジョブの開始時刻を変更する場合などにジョブの再設定が必要となるが、他のジョブとは設定箇所が異なる。
データベース廃棄ジョブの設定は以下の箇所で行う。
1. | [ARCserve サーバ管理]コンソールを開く | ||
2. | [管理]メニューから[環境設定]を選択する | ||
3. | [環境設定]ダイアログで[データベースエンジン]タブを選択する | ||
4. | 以下の設定を行う | ||
・ | [データベース廃棄処理を有効にする]: 有効 | ||
・ | [古いデータベースレコード廃棄間隔]: データベースの廃棄間隔(保存期間)を入力(既定: 30日) | ||
・ | [データベース廃棄処理実行時刻]: データベース廃棄ジョブの開始時刻(既定: 0:00) | ||
・ | [データベース廃棄処理のサブミット]: 有効 | ||
5. | [OK]ボタンをクリックする |
【参照】 CA 技術情報 21010317
ARCServe for Windows NT J6.5 でマイコンピュータを選択しフルバックアップを実行した後、Arcserve.log (アクティビティログ)を確認すると以下の警告が表示されている場合がある。
W3074 DR 情報を生成するためには、WINDISK を実行する必要があります (マシン=MachineName) |
〔原因1〕
ARCServe オプション製品「Disaster Recovery Option」がインストールされていない。
〔対処〕
「Disaster Recovery Option」がインストールされていない場合は対処不要。
〔原因2〕
「Disaster Recovery Option」のインストール後、WINDISK(Windows NT のディスクアドミニストレータ)が起動していない。
〔対処〕
「Disaster Recovery Option」のインストール後に、Windows NT のディスクアドミニストレータを起動する。
原因1および2の確認/対処を行ったにもかかわらず警告の表示が消えない場合。
〔原因3〕
ARCServe 本体のインストール先フォルダ名の一部に、スペースが含まれている。
例)C:¥Program Files¥ARCSERVE など
(初期設定は C:¥ARCSERVE)
〔対処〕
ARCServe 本体はデフォルト設定のディレクトリ(C:¥ARCSERVE)にインストールすることが推奨されている。他のディレクトリやドライブへインストールする際は、スペースを含まないディレクトリ配下へインストールする。
〔原因4〕
ARCServe 本体のインストール先のコンピュータ名(NetBIOS 名)中にスペースが含まれている。
〔対処〕
スペースの含まれていないコンピュータ名に変更する。
※ ARCServe 製品最新版「ARCServeIT 6.61 Advanced/Workgroup Edition for Windows NT Japanese」では、W3074 警告が表示されないように変更されている。
【参照】 CA 技術情報
※ | リストア実行前にマージを行う | ||||||||||||||
〔6〕 | … | ARCserve IT 6.61 for Windows NT、ARCserve IT 6.61 for Windows 2000 | |||||||||||||
〔7〕 | … | BrightStor ARCserve 2000 | |||||||||||||
〔9〕
|
…
|
BrightStor ARCserve Backup v9 for Windows、
BrightStor ARCserve Backup Release 11 for Windows |
|||||||||||||
1. | [ARCserve マネージャ]を起動する | ||||||||||||||
〔6〕 | ⇒ | [スタート]→[プログラム]→[ARCserve for Windows NT]→[ARCserve マネージャ] | |||||||||||||
〔7〕 | ⇒ | [スタート]→[プログラム]→[ARCserve]→[ARCserve マネージャ] | |||||||||||||
〔9〕
|
⇒
|
[スタート]→[プログラム]→[Computer Associates]→[BrightStor]
→[ARCserve Backup]→[マネージャ] |
|||||||||||||
2. | [マージユーティリティ]を起動する | ||||||||||||||
〔6〕 | ⇒ | [クイックアクセス]ダイアログの[クラシッククイックアクセス]タブ→[マージ] | |||||||||||||
〔7〕 | ⇒ | [ホーム]画面右の[コンテンツ]内の[ユーティリティ]→[マージ] | |||||||||||||
〔9〕 | ⇒ | [ユーティリティ]→[マージ] | |||||||||||||
3. | マージ対象グループおよびメディアを指定する | ||||||||||||||
4. | ツールバーの[実行/スケジュール]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
5. | [サマリ](〔6〕〔7〕の場合)または[ジョブのサブミット](〔9〕の場合)ダイアログで[OK]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
※ | マージジョブの実行状況は[ジョブステータス]画面で確認する | ||||||||||||||
6. | マージ完了後、再度[マージユーティリティ]を起動しメディアIDを確認する | ||||||||||||||
⇒ | メニューバーの[マネージャ]→[デバイス管理]→[マージ] | ||||||||||||||
右ペイン(〔6〕の場合)または右下ペイン(〔7〕〔9〕の場合)の「ID」欄に表示された英数字4桁を確認する | |||||||||||||||
7. | [リストアマネージャ]を起動する | ||||||||||||||
⇒ | メニューバーの[マネージャ]→[リストア] | ||||||||||||||
8. | [リストアマネージャ]画面の[ソース]タブを開きリストア対象を指定する | ||||||||||||||
※
|
リストア対象を直接選択するには[セッション単位でリストア](〔6〕〔7〕の場合)または[セッション単位](〔8〕の場合)が確実 | ||||||||||||||
※ | セッションは、メディアラベルの右側の[]に表示される「ID」が手順6.で確認したIDと同じものを選択 | ||||||||||||||
※ | 各オブジェクトの左の黄緑色のチェックボックスで指定 | ||||||||||||||
塗りつぶしで全指定、半塗りつぶしで一部指定 | |||||||||||||||
9. | [ディスティネーション]タブを開きリストア先を指定する | ||||||||||||||
※ | リストア先は元の場所とは別の場所を指定した方が確実 | ||||||||||||||
⇒ | [ファイルを元の場所にリストア]のチェックを外し、リストア先を指定する | ||||||||||||||
新規フォルダの作成も可能 | |||||||||||||||
10. | [スケジュール]タブを開きスケジュール設定を行う | ||||||||||||||
〔6〕では[即実行]もしくは[スケジュール]を選択し、[スケジュール]の場合は開始日時および以下のスケジュール設定を行う | |||||||||||||||
〔7〕及び〔9〕では以下のスケジュール設定のみを行う | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
11. | ツールバーの[実行/スケジュール]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
12.
|
[セキュリティ]および[セッションパスワード](〔6〕〔7〕の場合)または[セッションユーザー名およびパスワード](〔9〕の場合)ダイアログで[OK]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
13.
|
[サマリ](〔6〕〔7〕の場合)または[ジョブのサブミット](〔9〕の場合)ダイアログで〔6〕以外の場合は以下の設定を行い、[OK]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
〔7〕の場合[即実行]または[実行]のいずれか、〔9〕の場合[即実行]または[実行日時指定]のいずれかを選択し、いずれも後者を選択した場合は開始日時設定を行う | |||||||||||||||
※ | リストアジョブの実行状況は[ジョブステータス]画面で確認する | ||||||||||||||
・ | ジョブを[即実行]で実施した場合は上記手順実行後に自動的に画面が切り替わる | ||||||||||||||
・ | ジョブを[即実行]で実施しなかった場合はメニューバーの[マネージャ]→[ジョブステータス]を開く |
⇒ | メニューバーの[リストア]→[オプション] | |
・ | [バックアップメディア]タブ | |
− | バックアップメディアのタイムアウト設定 | |
・ | [ディスティネーション]タブ | |
− | ディレクトリ構造設定 | |
− | 同名のファイルに対する処理設定 | |
・ | [操作]タブ | |
− | ディレクトリ構造、セキュリティ情報、レジストリ、イベントログのリストア対象設定 | |
− | ARCserve データベース設定 | |
・ | [実行前/後の処理]タブ | |
− | プリ/ポストコマンド設定 | |
・ | [Alert]タブ | |
− | イベント発生時のアラート通知設定 |
〔6〕 | … | ARCserve IT 6.61 for Windows NT、ARCserve IT 6.61 for Windows 2000 | |||||||||||||
〔7〕 | … | BrightStor ARCserve 2000 | |||||||||||||
〔9〕
|
…
|
BrightStor ARCserve Backup v9 for Windows、
BrightStor ARCserve Backup Release 11 for Windows |
|||||||||||||
1. | [ARCserve マネージャ]を起動する | ||||||||||||||
〔6〕 | ⇒ | [スタート]→[プログラム]→[ARCserve for Windows NT]→[ARCserve マネージャ] | |||||||||||||
〔7〕 | ⇒ | [スタート]→[プログラム]→[ARCserve]→[ARCserve マネージャ] | |||||||||||||
〔9〕
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⇒
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[スタート]→[プログラム]→[Computer Associates]→[BrightStor]
→[ARCserve Backup]→[マネージャ] |
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2. | [バックアップマネージャ]を起動する | ||||||||||||||
〔6〕 | ⇒ | [クイックアクセス]ダイアログの[クラシッククイックアクセス]タブ→[バックアップ] | |||||||||||||
〔7〕 | ⇒ | [ホーム]画面の[クイックアクセス]→[バックアップマネージャ] | |||||||||||||
〔9〕 | ⇒ | [クイックスタート]→[バックアップマネージャ] | |||||||||||||
3. | [バックアップマネージャ]画面の[ソース]タブを開きバックアップ対象を指定する | ||||||||||||||
※ | 各オブジェクトの左の黄緑色のチェックボックスで指定 | ||||||||||||||
塗りつぶしで全指定、半塗りつぶしで一部指定 | |||||||||||||||
4. | [ディスティネーション]タブを開きバックアップ先を指定する | ||||||||||||||
⇒ | 左ペインからテープグループを指定、右ペインからテープデバイス等を指定 | ||||||||||||||
※ | 未フォーマットのテープを使用する際は、この段階でフォーマットを行う | ||||||||||||||
⇒ | 目的のテープを右クリック→[フォーマット]を選択→[OK] | ||||||||||||||
5. | [スケジュール]タブを開きスケジュール設定およびバックアップ方式の指定を行う | ||||||||||||||
・ | [カスタムスケジュール] … 任意にスケジュールを設定 | ||||||||||||||
〔6〕では[即実行]もしくは[スケジュール]を選択し、[スケジュール]の場合は開始日時および以下のスケジュール設定を行う | |||||||||||||||
〔7〕及び〔9〕ではバックアップ方式(フル/インクリメンタル/ディファレンシャル)及び以下のスケジュール設定を行う | |||||||||||||||
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・ | [ローテーションスキーマ] … あらかじめ用意されたスキーマを使用(カスタマイズ可能) | ||||||||||||||
6. | ツールバーの[実行/スケジュール]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
7. | [セキュリティおよびエージェント情報]ダイアログで[OK]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
8.
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[サマリ](〔6〕〔7〕の場合)または[ジョブのサブミット](〔9〕の場合)ダイアログで〔6〕以外の場合は以下の設定を行い、[OK]ボタンをクリックする | ||||||||||||||
〔7〕の場合[即実行]または[実行]のいずれか、〔9〕の場合[即実行]または[実行日時指定]のいずれかを選択し、いずれも後者を選択した場合は開始日時設定を行う | |||||||||||||||
※ | バックアップジョブの実行状況は[ジョブステータス]画面で確認する | ||||||||||||||
・ | ジョブを[即実行]で実施した場合は上記手順実行後に自動的に画面が切り替わる | ||||||||||||||
・ | ジョブを[即実行]で実施しなかった場合はメニューバーの[マネージャ]→[ジョブステータス]を開く |
⇒ | メニューバーの[バックアップ]→[オプション] | |
・ | [バックアップメディア]タブ | |
− | バックアップメディアへの書き込み方法(追加/上書き)設定 | |
− | 圧縮・暗号化設定 | |
・ | [再試行]タブ | |
− | オープンファイルに対する再試行タイミング設定 | |
− | バックアップ中のファイルに対する書き込みモード設定 | |
・ | [操作]タブ | |
−
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バックアップ後のファイル削除設定、ファイルサイズ推定、CRC値計算、バックアップ後のメディアイジェクト設定 | |
− | ARCserve データベース設定 | |
・ | [実行前/後の処理]タブ | |
− | プリ/ポストコマンド設定 | |
・ | [Alert]タブ | |
− | イベント発生時のアラート通知設定 | |
・ | [方式]タブ (〔7〕のみ) | |
− | バックアップ方式(フル/インクリメンタル/ディファレンシャル)設定 |