Windows XP コンピュータにおいて、[コントロールパネル]の[ユーザーアカウント]コンソールで、ローカルの Guest アカウントをオフからオン(またはその逆)に変更しても、アカウントが無効(または有効)のままの状態となってしまう。
これは、[ユーザーアカウント]コンソールで設定する Guest アカウントの「オン/オフ」の設定は、ローカル Guest アカウントの「有効/無効」の設定とは異なるためである。
Guest アカウントの「オン/オフ」の設定は、ローカルポリシーの[ローカルログオンを拒否する]の設定に反映される。そのため、Guest アカウントをオフにすると Guest アカウントによるローカルログオンは拒否されるが、[ネットワーク経由のログオン]権限があればネットワーク経由でログオンすることができてしまう。Guest アカウントがオフの状態でも Guest アカウントでログオンは可能なのである。
実際に Guest アカウントを有効、または無効にするには、以下のいずれかの手順を実行する必要がある。
○ [コンピュータの管理]コンソールでの設定(Professional のみ)
1. |
[マイコンピュータ]を右クリックし、[管理](または[コントロールパネル]→[管理ツール]→[コンピュータの管理])を開く |
2. |
左ペインから[システムツール]→[ローカルユーザーとグループ]→[ユーザー]を選択する |
3. |
右ペインから「Guest」を右クリックし、[プロパティ]を開く |
4. |
[Guestのプロパティ]ダイアログの[全般]タブで[アカウントを無効にする]オプションを確認する |
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必要に応じて設定を変更し、[OK]ボタンをクリックする |
○ コマンドでの設定
Home Edition には[コンピュータの管理]コンソールにローカルユーザー管理スナップインが用意されていないため、コマンドで操作を行う必要がある。
現在のローカルの Guest アカウントの状態を確認するには、以下のコマンドを実行する
net user guest
表示される項目の中で「アカウントの有効」オプションを参照する。「Yes」であれば有効、「No」であれば無効状態である
Guest アカウントの有効/無効を変更するには、以下のコマンドを実行する。
有効にする場合: net user guest /active:yes
無効にする場合: net user guest /active:no