2007年06月14日

Outlook POP before SMTP への対処方法

プロバイダ(ISP)によって POP before SMTP が設定されると、電子メールを送信できなくなる場合がある。Outlook Express を使用している場合、以下のようなメッセージが表示される。

タスク 'アカウント名 - 送信中' はエラー (0x800CCC0F) を報告しました: 'サーバーへの接続が中断されました。この問題が引き続き起こる場合は、サーバー管理者かインターネットサービスプロバイダ (ISP) に連絡してください。サーバーが応答しました: …'
 
タスク 'アカウント名 - 送信中' はエラー (0x800CCC78) を報告しました: 'メッセージを送信できません。アカウントのプロパティで電子メールアドレスが正しいことを確認してください。サーバーが応答しました: …'

POP before SMTP とは、SMTP によってメールを送信する前に POP 認証を行い、許可された場合のみメールの送信を受け付ける技術である。POP before SMTP が有効な場合、SMTP サーバーへ接続する前に POP 認証を行わないと電子メールの送信ができない。

○ 対処方法(Outlook 2003 の場合)

Outlook 2002 または Outlook 2003 では、以下の手順でメール送信前に受信メールサーバーにログオンするように設定を変更する。

1. Outlook を開く
2. [ツール]メニューから[電子メールアカウント]を選択する
3. [電子メールアカウント]ダイアログで[既存の電子メールアカウントの表示と変更]を選択し、[次へ]ボタンをクリックする
4. [電子メールアカウント]画面で、設定を変更したいアカウントを選択し、[変更]ボタンをクリックする
5. [インターネット電子メールの設定]画面で[詳細設定]ボタンをクリックする
6. [インターネット電子メール設定]ダイアログで[送信サーバー]タブを開く
7. [送信サーバー (SMTP) は認証が必要]オプションを有効にし、[メールを送信する前に受信メールサーバーにログオンする]オプションを選択する
8. [インターネット電子メール設定]ダイアログで[OK]ボタンをクリックする
9. [インターネット電子メールの設定]画面で[次へ]ボタンをクリックする
10. [電子メールアカウント]画面で[完了]ボタンをクリックする
○ 対処方法(Outlook 2000 の場合)

Outlook 2000 では POP before SMTP に対応していないため、メール送信前に POP サーバーへ接続することで回避する。

まずは、以下のメールオプションを設定しておく。

1. Outlook を開く
2. [ツール]メニューから[オプション]を選択する
3. [オプション]ダイアログの[メール配信]タブを開き、以下の設定を行う
  [接続後直ちにメッセージを送信する]: 無効
  [送受信および更新が終了したら切断する]: 無効
4. [OK]ボタンをクリックする

その上で、メール送受信の際は以下の手順で行う。

1. [ツール]メニューから[送受信]を選択する
2. 送信作業時にエラーが出ても無視し、そのまま受信作業を継続して実施する
3. 受信作業終了後、再度[ツール]メニューから[送受信]を選択する

【参照】 マイクロソフト 技術情報 813037 / 881623
          @IT

posted by w@ko at 22:08| ●MS Office | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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