プロバイダ(ISP)によって Outbound Port 25 Blocking(OP25B)が設定されると、電子メールを送信できなくなる場合がある。Outlook Express を使用している場合、以下のようなメッセージが表示される。
サーバーへの接続は失敗しました。アカウント: '電子メールアカウント', サーバー: 'メールサーバー名', プロトコル: SMTP, ポート: 0000, セキュリティ (SSL): なし, ソケット エラー: 10051, エラー番号: 0x800CCC0E |
サーバーは接続を解除しました。サーバーまたはネットワークに問題があるか、またはアイドル時間が長すぎた可能性があります。件名: '件名', アカウント: '電子メールアカウント', サーバー: 'メールサーバー名', プロトコル: SMTP, ポート: 25, セキュリティ (SSL): なし, ソケットエラー: 10054, エラー番号: 0x800CCC0F |
Outbound Port 25 Blocking とは、プロバイダのネットワークとインターネットとの接点(ゲートウェイ)でプロバイダの用意するメールサーバーを経由せずに直接送信しようとする電子メール送信トラフィック(SMTP プロトコルが使用する port 25)を遮断する機能である。独自に設置したサーバーから動的 IP アドレスを用いて配信される迷惑メールの規制に大きな効果を発揮し、昨今の迷惑メール対策の一環として、プロバイダ事業者から迷惑メールを送出させない取り組みとして実施されているものである。
この機能を実施している各プロバイダでは、メール送信の宛先ポートとして従来の port 25 に代わり、SMTP サブミッションポート(多くの場合、port 587)を提供している。
○ 操作手順
Outlook Express 5/6 では、以下の手順でメール送信の宛先をサブミッションポートに変更する。
1. | Outlook Express を開く |
2. | [ツール]メニューから[アカウント]を選択する |
3. | [インターネットアカウント]ダイアログで、設定を変更したいアカウントを選択し、[プロパティ]ボタンをクリックする |
4. | アカウントのプロパティダイアログで[詳細設定]タブを開く |
5. | [サーバーのポート番号]項目の[送信メール (SMTP)]ボックスにプロバイダから指定されたサブミッションポートのポート番号(上記の場合、「587」)を入力する |
6. | [OK]ボタンをクリックする |
※上記設定は一例である。詳細は各契約プロバイダに確認のこと。
【参照】 @IT