グループポリシーの管理用テンプレートは管理用テンプレートファイル(.adm ファイル)のバージョンによって設定できる項目が異なる。古いバージョンでは最新の機能が使用できなかったり、オペレーションシステムに対応しなかったりする場合がある。最新の機能を使用するには、ファイルのバージョンを最新のものにする必要がある。
テンプレートファイルのバージョンは、.adm ファイルの更新日時で確認できる。
年 | 月 | OS/サービスパック |
---|---|---|
2003 | 3 | Windows Server 2003 RTM |
2003 | 4 | Windows XP Service Pack 1a |
6 | Windows 2000 Service Pack 4 | |
2004 | 7 | Windows XP Service Pack 2 |
2005 | 3 | Windows Server 2003 Service Pack 1 |
2007 | 2 | Windows Server 2003 Service Pack 2 |
管理用テンプレートファイルをアップグレードするには、以下の2通りの方法がある。
・ | 明示的に .adm ファイルをアップグレードする |
・ | 新しいバージョンのコンピュータからグループポリシーオブジェクトを開く |
ここでは、古いバージョンの .adm ファイルが納められた(アップグレードしたい)コンピュータを (A)、新しいバージョンの .adm ファイルがあるコンピュータを (B) として扱う。
○ .adm ファイルをアップグレードする方法
1. | (A) 上で目的の .adm ファイルを探す |
2. | 目的の .adm ファイルを (A) から (B) にコピーする |
3. | (B) 上でグループポリシーエディタを使用して任意のグループポリシーコンソールを起動する |
4. | [コンピュータの構成]または[ユーザーの構成]内の[管理用テンプレート]を右クリックし、[テンプレートの追加と削除]を選択する |
5. | [テンプレートの追加と削除]ダイアログで[追加]ボタンをクリックする |
6. | [ポリシーテンプレート]ダイアログで、手順 2. でコピーした新しいバージョンの .adm ファイルを指定し、[開く]ボタンをクリックする |
7. | 複数の種類の .adm ファイルを追加する場合は、この手順を繰り返す |
○ 新しいバージョンのコンピュータからグループポリシーオブジェクトを開く方法
(B) のグループポリシーエディタで (A) 上に格納されたグループポリシーオブジェクトを開くと、(B) の .adm のバージョンに自動的にアップグレードされる。
例)Windows XP SP2 コンピュータ上のグループポリシーエディタで Windows Server 2003 RTM のドメインセキュリティポリシーを開くと、テンプレートファイルが Windows XP SP2 のバージョンにアップグレードされる。
【参照】 マイクロソフト Windows XP
@IT