Office をインストールする際に、以下のようなメッセージが表示され、インストールに失敗する場合がある。
システム管理者によって、ポリシーはこのインストールを実行できないように設定されています。 |
このインストールは、システムポリシーで許可されていません。システム管理者に問い合わせてください。 |
この現象は、コンピュータ上のレジストリキー内に存在する圧縮 GUID と同じ圧縮 GUID を持つ Office のエディションをインストールする場合に発生する。
コンピュータ上の圧縮 GUID は次のキーに存在する。
・ | Windows NT 4.0/2000/XP の場合 |
HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Classes¥Installer¥Products¥圧縮 GUID | |
・ | Windows 95/98/Me の場合 |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Installer¥Products¥圧縮 GUID |
圧縮 GUID は、Office の各エディションに対する 32 文字の固有の GUID である。たとえば、Office 2000 Premium を使用している場合、この圧縮 GUID は「904000001E872D116BF00006799C897E」になる。
○ 対処方法
この問題を解決するには、以下の手順に従う。
1. | [スタート]→ [ファイル名を指定して実行]を開く | |
2. | [名前]ボックスに以下のコマンドラインを入力し、[OK]ボタンをクリックする | |
ソースパス:¥setup.exe /L*v ローカルドライブ名:¥Verbose.txt | ||
※ | ソースパスには Office ソースファイルへのフルパスを、ローカルドライブ名には Windows システムがインストールされているドライブ名を入力する。たとえば Office を CD-ROM からインストールし、CD-ROM ドライブを D ドライブ、システムドライブを C ドライブとしている場合は以下のようになる。 | |
D:¥setup.exe /L*v C:¥Verbose.txt | ||
3. | Office のセットアップが開始される。セットアップウィザードに従ってセットアップを実行し、エラーメッセージが表示されたら[OK]ボタンをクリックして終了する | |
4. | 手順 2. で指定したコマンドラインによって指定したパス(上記例の場合 C ドライブのルート)に「Verbose.txt」というログファイルが作成されるので、この Verbose.txt ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開く | |
5. | ファイル中から以下のような文字列を確認し、メモをとる | |
Product¥904000001E872D116BF00006799C897E | ||
※ | 「Products¥」に続く 32 文字の英数字列は Office のエディションによって異なる。上記は Office 2000 Premiumの 例である。 | |
6. | レジストリエディタを起動する | |
7. | 左ペインから以下のキーを開く | |
・ | Windows NT 4.0/2000/XP の場合 | |
HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Classes¥Installer¥Products | ||
・ | Windows 95/98/Me の場合 | |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Installer¥Products | ||
8. | 「Products」キー下から手順 5. でメモした 32 文字の文字列と一致するキーを選択する | |
9. | [編集]メニューから[名前の変更]を選択する | |
10. | キーの名前を以下のように入力して[Enter]キーを押す | |
OldProductGuid | ||
11. | レジストリエディタを閉じる | |
12. | Office のセットアップを再度実行する |
※ レジストリ操作は自己責任の範囲下において操作願います。
【参照】 マイクロソフト 技術情報 269232 / 881261 / 881262