2007年01月25日

Windows XP 共有フォルダにアクセスできない

ネットワーク経由で Windows XP コンピュータにアクセスすると、パスワード入力を求められる場合がある。このとき、リモートログオンアカウントがローカルログオンしているユーザーアカウントではなく、ローカルの Guest アカウントで認証が行われることがある。この場合、ネットワークログオン画面でユーザー名ボックスが「コンピュータ名¥Guest」の記述がグレーアウトした状態で表示される。

nwlogon1.jpg

ドメインに参加していない Windows XP コンピュータでは、既定でローカルアカウントを使用したネットワークログオンの認証方法が「Guest のみ」モデルに設定されている。従来の Windows(「クラシック」モデル)では、ローカルに登録されているユーザー名およびパスワードと同一のものを使用すれば、ネットワークログオンを行う際にローカルユーザーの資格情報で認証される。しかし「Guest のみ」モデルに設定されている場合、ローカルアカウントを使用するネットワークログオンは自動的に Guest アカウントにマップされる。

既定のネットワークログオン認証方法は以下の通り。

OS・環境 認証方法
Windows XP Home Edition Guest のみ
Windows XP Professional ワークグループ環境
ドメイン環境 クラシック
Windows Server 2003

この現象を回避するには、以下のいずれかの操作を行う。

以下のいずれかの方法で、ローカルコンピュータの認証方法を「Guest のみ」から「クラシック」に変更する(Windows XP Professional のみ)
  − ローカルポリシーの設定を変更する
  「簡易ファイルの共有」を解除する
ローカルの Guest アカウントを有効にする
「簡易ファイルの共有」の初期設定を行っていない場合、設定を行ってファイル共有を有効にする
○ ローカルポリシーで認証方法を変更する方法
1. グループポリシーエディタで任意のグループポリシーコンソールを起動する
2. 左ペインから[コンピュータの構成]→[Windows の設定]→[セキュリティの設定]→[ローカルポリシー]→[セキュリティオプション]を開く
3. 右ペインから[ネットワークアクセス: ローカルアカウントの共有とセキュリティモデル]をダブルクリックする
4. [このポリシーの設定を定義する]オプションを有効にした上で、[クラシック - ローカルユーザーがローカルユーザーとして認証する]を選択し、[OK]ボタンをクリックする
posted by w@ko at 23:48|  ・Windows一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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