Backup Exec でジョブエンジンサービスが勝手に停止し、ジョブが正常に動作しなくなることがある。この場合、以下のような現象が見られる。
・ | スケジュールされたバックアップジョブなどが失敗する | |
・ | 失敗したジョブの[完了ジョブ]タブ(Backup Exec 9.xの場合)または[ジョブ履歴]タブ(Backup Exec 10.x の場合)のジョブサマリーに以下のように記述される | |
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・ | 失敗したジョブの[ジョブログ]タブを開こうとすると、以下のメッセージが表示される | |
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○ 対処方法
停止したジョブエンジンサービスを開始させるには、手動でサービスを起動する。
ただし、この現象が慢性的に発生する場合、上記方法では追いつかない。恒久的に現象を回避するには、以下の手順でジョブエンジンのサービスをエラー時に再起動するように設定する。
1. | Backup Exec コンソールの[アラート]画面を開く | |
2. | アラートが出ていないことを確認する | |
※ | アラートが出ている場合は、アラートを右クリックして[「OK」を応答](Backup Exec 9.x の場合)または[削除](Backup Exec 10.x の場合)を選択してアラームを消去する | |
3. | [ジョブモニター]画面を開く | |
4. | [スケジュール済みジョブ、実行中のジョブ]ペイン(画面上部)でスケジュールされているジョブの[ジョブ名]を確認する | |
5. | [ジョブセットアップ]画面を開く | |
6. | [ジョブ]ペイン(画面上部)から、手順 4. で確認したジョブ名のジョブをダブルクリックする | |
7. | ジョブのプロパティダイアログの[プロパティ]ボックスから[スケジュール](BackupExec 9.1 の場合)または[優先度および有効時間帯](BackupExec 10.0 の場合)メニューを開く | |
8. | 右ペインの[自動キャンセル](BackupExec 9.1の場合)または[この選択リストに対する自動キャンセルを有効にする](BackupExec 10.0の場合)オプションを有効にし、キャンセルまでの時間を入力する | |
9. | ジョブのプロパティダイアログで[スケジュール](Backup Exec 9.x または 10.0 の場合)または[サブミット](Backup Exec 10.1d の場合)ボタンをクリックする | |
10. | Windows のサービスコンソールを開く | |
11. | [Backup Exec Job Engine]をダブルクリックする | |
12. | [Backup Exec Job Engine のプロパティ]ダイアログで[回復]タブを開く | |
13. | [最初のエラー]項目で「サービスを再起動する」を選択し、[OK]ボタンをクリックする |
【参照】 Veritas Tech Support Document 275603
この問題は Backup Exec 9.x および 10.x に存在する問題である。にもかかわらず、ベリタス(シマンテック)は修正プログラムのリリース等によるこの問題の根本的な解決を提供する予定はないようである。