2006年10月24日

Windows Server 2003 Windows ライセンス認証に失敗する

Windows Server 2003 において、インターネット経由で Windows ライセンス認証の手続きに失敗することがある。その場合、以下のようなエラーメッセージが表示される。

ライセンス認証サーバーと接続できません。ネットワークの設定を確認して、インターネットに接続できることを確認してから、もう一度行ってください。メッセージ番号: 32777

また、Windows ライセンス認証を行う際に、ユーザー名とパスワードを確認する画面が表示される場合がある。ここでユーザー名とパスワードを入力したかどうかに関係なく、Windows 製品のライセンス認証に失敗することがある。

これらの問題は、以下の両方の条件に該当する場合に発生する。

コンピュータ上で「Internet Explorer セキュリティ強化の構成」が有効になっている
基本認証が有効であるプロキシサーバー経由でインターネットに接続している

「Internet Explorer セキュリティ強化の構成」では、証明書の取り消し(失効)を使用する。証明書の失効情報の参照中に、URL の取得が行われる。この場合、URL 取得はプロキシサーバーを経由し、ログオンユーザーの明示的なコンテキストの外部で行われる。そのため、基本認証によってユーザーにアカウント名とパスワードの確認画面が誤って表示される。通常、ユーザーは証明書が検証されていることに気が付かず、一連の証明書の検証時に何度も確認画面が表示される場合がある。

この問題を回避するには、次のいずれかの方法を使用する。

○ 対処方法
a) プロキシサーバーで基本認証を使用しないようにする
  プロキシサーバーで基本認証を使用しないようにする。基本認証を使用しなければならない場合は、基本認証の要求から証明書失効リスト(CRL)の URL を除外する。これを行うには、次のCRLの一覧を構成し、プロキシサーバーで認証されないようにする。
  http://crl.microsoft.com/pki/crl/productsMicrosoftProductSecureServer.crl
  http://crl.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftProductSecureCommunications.crl
  http://crl.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftRootAuthority.crl
  http://www.microsoft.com/pki/crl/productsMicrosoftProductSecureServer.crl
  http://www.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftProductSecureCommunications.crl
  http://www.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftRootAuthority.crl
 
b) 電話でライセンス認証の手続きを行う
  ライセンス認証画面で[電話]ボタンをクリックし、電話で Windows のライセンス認証の手続きを行う。
 
c) Internet Explorer で証明書の取り消しをオフにする
  Internet Explorer で証明書の取り消しを無効にして、Windows のライセンス認証の手続きを完了する。これを行うには、以下の手順を実行する。
  注: マイクロソフトは、Internet Explorer で証明書の取り消しを無効にすることは推奨していない。
  1. 以下のいずれかの方法でインターネットオプションを起動する
    Internet Explorer で[ツール]メニューから[インターネットオプション]を選択する
    デスクトップ上の[Internet Explorer]のアイコンを右クリックし、[プロパティ]を選択する
    [スタート]→([設定]→)[コントロールパネル]→[インターネットオプション]を選択する
  2. [詳細設定]タブを開く
  3. [設定]ボックス内の以下のオプションを無効にする
    [発行元証明書の取り消しを確認する]
    [サーバー証明書の取り消しを確認する (再起動が必要)]
  4. [OK]ボタンをクリックする
  5. Internet Explorer を開いている場合は一旦終了し、再度開く
  6. Windows のライセンス認証を行う
  7. 再度、手順 1. 〜 4. を繰り返し、3. で無効にした項目を再度有効にする
  8. Internet Explorer を開いている場合は一旦終了し、再度開く
 
d) 「Internet Explorer セキュリティ強化の構成」を無効にする
  「Internet Explorer セキュリティ強化の構成」を無効にして、Windows のライセンス認証の手続きを完了する。これを行うには、以下の手順を実行する。
  注: マイクロソフトは、「Internet Explorer 強化の構成」を無効にすることは推奨していない。
  1. [スタート]→([設定]→)[コントロールパネル]→[プログラムの追加と削除]を開く
  2. [Windows コンポーネントの追加と削除]を選択する
  3. [Internet Explorer セキュリティ強化の構成]を無効にし、[次へ]ボタンをクリックする
  4. ウィザード終了後、[完了]ボタンをクリックする
  5. Windows のライセンス認証を行う
  6. 再度、手順 1. 〜 4. を繰り返し、3. で無効にした項目を再度有効にする

【参照】 マイクロソフト 技術情報 816897

posted by w@ko at 23:08|  ・Windows一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。