ARCserve はバックアップおよびリストア実行時に、必要な情報(バックアップデータのテープへのポインタ情報など)を ARCserve のデータベースに書き込みを行う。この際、データベースに問題があったり、または ARCserve の動作が不安定であったりした場合に、以下のようなデータベース関連のエラーが発生することがある。
E4102 データベースを開けません |
E4107 ジョブレコードを更新できません |
この場合、データベースの初期化を行うことで症状の改善を図る。
ただし、データベースの初期化を実行することによって、リストアマネージャ内のセッション、およびデータベースマネージャ内のメディアレコードなどの情報が削除される。すべにバックアップを取ったメディアからリストアを実行する場合は、テープのテープのマージ処理を行い、セッション情報を復元させた上で実施する。
また、データベースの初期化を実行すると、メディアプール情報も初期化(削除)される。メディアプールを設定している場合は、データベース初期化後再度メディアプールを作成し、利用可のメディアの割り当てを行う必要がある。
○ 操作手順
ARCserve データベースの初期化は、以下の手順で行う。
1. | [ARCserve サーバ管理]コンソールを開く | ||
2. | [サマリ]タブで[停止]ボタンをクリックし、ARCserve Job Engine、ARCserve Tape Engine、ARCserve Database Engine サービスを停止する | ||
3. | エクスプローラから、ARCserve フォルダ配下の Database フォルダを展開する | ||
※ | 既定のインストールフォルダは以下の通り。 | ||
・ | ARCserve IT 6.61 の場合 | ||
… | C:¥ARCSERVEIT¥Database | ||
・ | BrightStor ARCserve 2000 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥ComputerAssociates¥ARCserve¥Database | ||
・ | BrightStor ARCserve Backup v9 および BrightStor ARCserve Backup r11 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥CA¥BrightStor ARCserve Backup¥Database | ||
4. | このフォルダ内の「r」で始まる名前のファイル(「r*.*」)を削除する | ||
※ | 既定で存在するファイルは以下の通り。 | ||
・ | RDM.CHK: チェックポイントイメージファイル | ||
・ | RDM.CHI: ログインジケータファイル変更 | ||
・ | RAAAAAA*.chg: ログファイル変更 | ||
5. | ARCserve の Temp フォルダ内にファイルが存在しないか確認し、存在する場合はすべてのファイルを削除する | ||
※ | 既定の Temp フォルダは以下の通り。 | ||
・ | ARCserve IT 6.61 の場合 | ||
… | C:¥ARCSERVEIT¥Temp | ||
・ | BrightStor ARCserve 2000 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥ComputerAssociates¥ARCserve¥Temp | ||
・ | BrightStor ARCserve Backup v9 および BrightStor ARCserve Backup r11 の場合 | ||
… | C:¥Program Files¥CA¥BrightStor ARCserve Backup¥Temp | ||
6. | 再度[ARCserve サーバ管理]コンソールの[サマリ]タブで[起動]ボタンをクリックし、手順 2. で停止したサービスを開始する | ||
7. | [データベースエンジン]タブを開く | ||
8. | [操作]メニューから[データベースの初期化]を選択する | ||
9. | [データベースの初期化]ダイアログで[すべてのデータベース]を選択し、[初期化]ボタンをクリックする | ||
※ | データベース初期化実行時には必ず ARCserve マネージャを終了させた状態で行う必要がある。 |
【参照】 CA 技術情報 021010314 / 021011876