ルータを隔ててセグメントの異なるネットワークが存在し、その一方のネットワークが Windows NT を中心に構成されている場合、もう一方で Windows 2000/XP を使用して Windows NT 側のネットワークに接続すときに問題が出る場合がある。具体的には以下のような症状である。
・ | Windows NT 側のネットワークが参照(ブラウズ)できない |
・ | Windows NT 側のネットワークへアクセス(名前解決)できない |
・ | Windows NT ドメインに接続できない |
・ | Windows NT ドメインに参加できない |
・ | Windows NT ドメインにログオンできない |
上記の場合、いずれも多くは「ドメインコントローラが見つかりません」「ドメインに接続できません」などのエラーメッセージが表示される。
物理的な接続に問題がない場合であれば、NetBIOS 名の名前解決に問題がある場合がある。名前解決方法として lmhosts ファイルを使用している場合、その記述に問題があると別セグメントのドメインを正しく認識できない。
○ 操作手順
lmhosts ファイルを使用して別セグメントのドメインの名前解決を行うためには、接続を行うクライアントで以下のように設定する。
1. | コンピュータの管理者権限のあるユーザーでログオンする | |
2. | [エクスプローラ]または[マイコンピュータ]などから以下のパスにアクセスする | |
%Systemroot%¥System32¥drivers¥etc | ||
3. | lmhosts ファイルが存在する場合は、「メモ帳」などのテキストエディタで開く。存在しない場合は新たに「lmhosts」(拡張子なし)という名前でファイルを新規作成した上で、テキストエディタでファイルを開く | |
4. | lmhosts ファイル内に以下のように記述されているか確認し、されていない場合は追加、または訂正する | |
PDC の IP アドレス<tab>PDC のコンピュータ名<tab>#DOM: ドメイン名<tab>#PRE
PDC の IP アドレス<tab>"ドメイン名 ¥0x1B" <tab>#PRE |
||
※ | <tab> とあるところはタブで区切る。 | |
※ | 2行目の「"」で括った場所は、20 バイト固定で記述する必要がある。ドメイン名と「¥0x1B」を合わせて 20 バイトに達しない場合は、ドメイン名と「¥」の間を、足りないバイト数分のスペースで埋める必要がある。 | |
《記述例》 | ||
192.168.1.1 SERVER01 #DOM:DOMAIN1 #PRE
|
||
5. | ファイルを保存し、閉じる | |
6. | コマンドプロンプトを開く | |
7. | 以下のコマンドを入力し、[Enter]キーを押す | |
nbtstat -R | ||
8. | コマンドプロンプトを閉じる |
【参照】 マイクロソフト 技術情報 150800 / 180094 / 314108
Windows FAQ.