NTFS ドライブ上において、ファイル、またはフォルダを移動、またはコピーする場合、条件によってアクセス権設定が変更される場合とそのまま保持される場合とがある。
コピー | 移動 | |
---|---|---|
同一ドライブ内 | ○ | × |
別ドライブ間 | ○ | ○ |
○ | … | アクセス権設定が変更される(移動/コピー先の上位フォルダのアクセス権設定を継承) |
× | … | アクセス権設定は変更なし(移動前のアクセス権設定を保持) |
上記の動きは、実際にオブジェクトに対して行われる処理内容を考えるとわかりやすい。
基本的に、新規に作成されたオブジェクトは、上位フォルダのアクセス権設定を継承する。コピーの場合は新規オブジェクトの作成として処理されるため、コピー前のアクセス権設定は保持されずコピー先のアクセス権が継承され、結果としてアクセス権が変更されたように見える。移動の場合、同一ドライブ内であればファイルパスの変更処理に留まるため、アクセス権設定は保持される。別ドライブへの移動の場合は、移動元ドライブでのオブジェクトの削除と移動先ドライブでの新規オブジェクトの作成として処理されるため、アクセス権は保持されない。
xcopy コマンドを使用することによってアクセス権を保持したままのオブジェクトのコピーが可能である。