Windows XP では、ドメイン環境を除き、既定で「簡易ファイルの共有」が有効になっている。この機能を使用すると、ワークグループやネットワーク上のすべてのユーザーに対してフォルダを共有したり、または自分のユーザープロファイル内のフォルダを個人用に設定することができる。設定項目がすべて[共有]タブに集約され、[セキュリティ]タブは存在しない。
設定画面が簡易化されているため、細かい設定を行わずともフォルダ共有ができる。ただし、操作面では拡張性や柔軟性に欠け、セキュリティ面でも強度が落ちるため推奨はできない。
Professional では「簡易ファイルの共有」を無効にすることで、Windows 2000 のように[セキュリティ]タブを使用した詳細なセキュリティ設定が可能となる。
Home Edition では「簡易ファイルの共有」を無効にすることはできない(下記の設定項目自体が存在しない)。ただしセーフモードで起動すれば Windows 2000 並みの詳細なセキュリティ設定が可能である。また、通常モードでも CACLS コマンドを使用したアクセス権設定は可能である。
○ 操作方法
Professional では以下の方法で「共有ファイルの共有」を無効化する。
1. | [スタート]→[プログラム](または[すべてのプログラム])→[アクセサリ]→[エクスプローラ]を開く | |
2. | [ツール]→[フォルダオプション]を開く | |
3. | [表示]タブを開く | |
4. | [詳細設定]から[簡易ファイルの共有を使用する (推奨)]のチェックを外し、[OK]ボタンをクリックする |
【参照】 マイクロソフト 技術情報 304040 / 307874 / 883007