2006年04月02日

Windows ping コマンドの使用方法

ping コマンドは、TCP/IP の IP レベルでの通信ができているか確認するツールである。実際には、ICMP パケットを送信し、相手側からの返答状況を結果として返す。ほとんどの環境が TCP/IP を使用している状況では、ネットワークの物理的な通信ができるかどうかを確認するための、トラブルシュートにおける基本操作となる。

○ 操作方法
1. コマンドプロンプト(または MS-DOS プロンプト)を開く
2. ping」と入力し、後述のオプションをつけ、[Enter]キーを押す

書式は以下の通り。

   ping[ -t][ -a][ -n 試行回数][ -l パケットサイズ][ -f][ -i TTL][ -v TOS][ -r ルータ個数][ -s ルータ個数][ -j ゲートウェイリスト][ -k ゲートウェイリスト][ -w タイムアウト時間] 確認対象先ホスト名|確認対象先 IP アドレス

各オプションの意味は以下の通り。

-t パケットの送受信を無限に繰り返す(停止する場合は[Ctrl]+[C]キーを押す)
-a 指定された対象先ホストが IP アドレスであった場合には、ホスト名に解決して表示
-n パケット送受信回数(試行回数)の指定
-l パケットのデータ部サイズの指定(既定: 32 バイト)
-f IP パケットの分割(フラグメント)禁止
-i パケットの TTL(Time To Live)の指定
-v パケットの TOS(Type Of Service)の指定
-r IP パケットのオプション部(Route Recording)に経由したルータのアドレスを記録(最大9個)
-s IP パケットのオプション部(Time Stamping)に経由したルータのアドレスと時間を記録(最大4個)
-j 経由先ルータのアドレスの指定(最大9個)。指定しないルータも通過可能
-k 経由先ルータのアドレスの指定(最大9個)。指定しないルータは通過しない
-w タイムアウト時間(単位: ミリ秒)
○ 主な確認対象先

主な確認対象先としては、以下のようなものがある。

確認対象先 確認目的
目的のコンピュータ(ホスト) コンピュータ(ホスト)までの間の通信状況
デフォルトゲートウェイ デフォルトゲートウェイ(直近のルータ)までの間の通信状況
DNS サーバー DNS サーバーまでの間の通信状況
DNS サーバーアドレスの正誤
目的の Web サイトのアドレス(http:// 等以下) 目的の Web サーバーまでの間の通信状況
※最近の Web サーバーは Ping 通信を許可していないところが多い
ローカル(操作しているコンピュータ) ネットワークアダプタ(NIC)の動作状況
IP アドレス構成情報の正誤
ループバック(アドレス: 127.0.0.1/ホスト名: localhost) TCP/IP スタックの動作状況

【参照】 マイクロソフト 技術情報 217014 / 814155
          @IT Master of IP Network 「ping」
          ITPro ネットワーク・コマンド道場 「ping コマンド」
          Windows FAQ.

posted by w@ko at 22:33|  ・Windows一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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