Outlook Express 6 で受信した電子メールの添付ファイルが開けずアクセスできないことがある。
具体的には以下のような現象が発生することがある。
・ | プレビューウィンドウでクリップ(添付ファイル)のアイコンをクリックした時に、[添付ファイルの保存]および[ファイル名]メニューが利用できない |
・ | 電子メールメッセージを開いたときに[ファイル]→[添付ファイルの保存]が利用できない |
・ | 電子メールメッセージに[添付]フィールドが表示されず、電子メールメッセージの上部のメッセージ警告バーに以下のメッセージが表示される |
次の添付ファイルは安全でないため、メールからのアクセスが削除されました: ファイル名 |
Outlook Express 6 よりセキュリティが強化され、添付ファイルへのアクセスを制限する「ウイルス保護機能」が追加された。この機能が有効で、かつその電子メールの添付ファイルが Outlook Express によってウイルスの可能性があるファイルに対して「安全でない」と判断された場合に発生する。上記メッセージが出てもファイルのダウンロードが行われずアクセスが制限されるだけで、実際の添付ファイルが削除されることはない。
Internet Explorer 6 Service Pack 1 または Windows XP Service Pack 1 ではこの機能が既定で有効になっている。
ウイルス保護機能が有効になっている場合、Outlook Express では、Internet Explorer の「安全でないファイルの一覧」と[フォルダオプション]の[ダウンロード後に常に開くように設定する](または[ダウンロード後に開く確認をする])オプションの設定を使用してファイルが安全であるかどうか判断される。「安全でない」と報告された種類の添付ファイルはすべてダウンロード時にブロックされるため、実際にウイルスなどの危険が全くないファイルでもブロックされてしまうことが多い。
Windows XP Service Pack 2 (Internet Explorer 6 Service Pack 2)ではこの機能が「添付ファイルブロック機能」となって強化されている。具体的には添付ファイルが安全かどうか判断する際の分類基準が細かくなっている。既定では添付ファイルを以下の3つのタイプに分類して扱う。
分類 | 危険度 | ファイル拡張子 |
---|---|---|
警告なしに開くことが
できるファイル |
低 | .bmp、.dib、.emf、.gif、.ico、.jfif、.jpg、.jpe、.jpeg、.log、.png、
.txt、.text、tif、.tiff、.wmf |
既定では参照
できないファイル |
高 | .ade、.adp、.app、.asp、.bas、.bat、.cer、.chm、.cmd、.com、.cpl、
.crt、.csh、.exe、.fxp、.hlp、.hta、.inf、.ins、.isp、.its、.js、.jse、 .ksh、.lnk、.mad、.maf、.mag、.mam、.maq、.mar、.mas、.mat、 .mau、.mav、.maw、.mda、.mdb、.mde、.mdt、.mdw、.mdz、 .msc、.msi、.msp、.mst、.ops、.pcd、.pif、.prf、.prg、.pst、.reg、 .scf、.scr、.sct、.shb、.shs、.tmp、.url、.vb、.vbe、.vbs、 .vsmacros、.vss、.vst、.vsw、.ws、.wsc、.wsf、.wsh |
ユーザーに確認を
促すファイル |
中 | 上記以外のファイル |
「ユーザーに警告を促すファイル」の場合、「メールの添付ファイル: このファイルを開きますか?」という、ユーザーに確認を促す画面が表示される。
○ 対処方法
「ウイルス保護機能」または「添付ファイルブロック機能」を無効にして添付ファイルにアクセスするためには、以下の手順で設定を変更する。
1. | Outlook Express を開く |
2. | [ツール]→[オプション]を選択する |
3. | [オプション]ダイアログで[セキュリティ]タブ開く |
4. | [ウイルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない]のチェックを外す |
5. | [OK]ボタンをクリックして設定を適用する |
【参照】 マイクロソフト 技術情報 291387 / 329570 / 436754 / 880551 / 883873