SQL Server 2000 でデータベース保守計画の設定時に、対象データベースとして全データベース、または master データベースを指定し、「トランザクションログバックアップ計画の指定」で[保守計画の一部としてトランザクションログをバックアップ]オプションを有効にした場合、master データベースのトランザクションログバックアップに失敗する。この場合、エラーログには以下のエラーが記録される。
SQLMAINT.EXE プロセス終了コード : 1 (失敗)
sqlmaint.exe が失敗しました。[SQLSTATE 42000] (エラー 22029)。
データベース 'master' ではバックアップを実行できません。このサブタスクは無視されます。 |
master データベースに関しては、データベース全体のバックアップのみが許可されている。
master データベースは、既定のデータベース復旧モデルがシンプルに設定されている。データベース保守計画を作成する場合は master データベースに関しては分けて作成し、トランザクションログのバックアップを行わない設定にする必要がある。他のデータベースのトランザクションログのバックアップをとりたい場合は、別途保守計画を作成する必要がある。
必要に応じて msdb データベースの復旧モデルをフルに設定し、トランザクションログバックアップを行うことができる。msdb データベースの復旧モデルがシンプルに設定されている場合、保守計画上で実行されたトランザクションログバックアップは失敗する。
○ 対処方法
データベース保守計画の実行対象から master データベースのトランザクションログバックアップを外す。
対象データベースとして master 以外のデータベースを含む保守計画の設定においてトランザクションログのバックアップを実施したい場合、他のデータベースとは別にトランザクションログを実施しない master データベースの保守計画を作成する。
【参照】 マイクロソフト 技術情報 285288