Windows Vista コンピュータにはユーザの切り替え機能が搭載されている。この機能を利用することで、あるユーザーでログオンした状態で実行中のプログラムを終了させずに、同時にまったく別のユーザーでログオンしてプログラムを実行できる機能である。
この機能は、Windows XP とは異なりドメイン環境でも使用でき、既定で有効に設定されている。
この機能を無効にするには、以下のいずれかの方法で設定を行う。ただし、グループポリシー機能が省かれている Home Premium および Home Basic の場合は、レジストリでのみ設定が可能である。
○ グループポリシーで設定する方法(Ultimate / Enterprise / Business の場合)
1. | グループポリシーエディタで任意のグループポリシーコンソールを起動する | |
2. | 左ペインから以下のポリシーを開く | |
[コンピュータの構成]→[管理用テンプレート]→[システム]→[ログオン] | ||
3. | 右ペインで[ユーザーの簡易切り替えのエントリポイントを非表示にする]ポリシーをダブルクリックする | |
4. | [ユーザーの簡易切り替えのエントリポイントを非表示にするのプロパティ]ダイアログで[有効]を選択し、[OK]ボタンをクリックする | |
5. | グループポリシーを更新する |
○ レジストリで設定する方法
1. | レジストリエディタを起動する | |
2. | 左ペインから以下のキーを開く | |
HKEY_LOCAL_MACHINE ¥ SOFTWARE ¥ Microsoft ¥ Windows ¥ CurrentVersion ¥ Policies ¥ System | ||
3. | [編集]メニューから[新規]→[DWORD (32 ビット) 値]を選択する | |
4. | 新しいエントリの名前として「HideFastUserSwitching」と入力する | |
5. | 手順 4. までで作成した「HideFastUserSwitching」エントリをダブルクリックする | |
6. | 値のデータに「1」と入力し、[OK]ボタンをクリックする | |
7. | システムを再起動する |
※ レジストリ操作は自己責任の範囲下において操作願います。